イタリア代表のDF。愛称はビリーで、うろ覚えだが通っていたサッカースクールの名前だったと思う。 左CBにバレージやマルディーニが居たので、メインは4バックの右CB。恐らくは左CBも可能。晩年は両SBとしてプレー。 対人守備ではスライティングを多用する。名立たる名手たちをこれで止めてきた。あのロベルト・バッジォの典型的な得点パターンの時さえもノーファウルで止めている。 何よりも凄いのはスライティングでクリアした後、直ぐに起き上がりボールを出さずに後方から繋ぐプレーをするところ。 当時はクリアして上々のプレーを一段階押し上げて現代サッカーに通じるプレーをしている。 もちろん、CBとして空中戦も強いしセットっプレーではトレゼゲみたいなボレーを決めたこともある。
ミランの下部組織出身で1シーズンモンツァにレンタルさえるもその後はずっとミラン一筋でプレーした。90年代初め頃のリーグ戦、カップ戦、CL優勝の3冠にも貢献している。 晩年はネスタにポジションを奪われたが、45分ならプレーできるとアンチェロッティ監督は守備的SBとして先発や後半開始に45分間起用した。 これは、左右のSBに攻撃的SBと守備的SBを二人ずつ用意して相手チームによって組み合わせを変えていて、守備的SBのファーストチョイスがコスタクルタだった。 もちろん、後半に起用したいときもあったのでベンチにすることもあった。 また、後半からコスタクルタを左SBで出場させ守備固めをしたが点が欲しくなり、カフーからセルジーニョに交代してコスタクルタは右SBでプレーするなど柔軟な戦術がとれた。
イタリア代表では、ミラン同様バレージやマルディーニの相方を務めたが、ネスタ、カンナヴァーロと優秀なCBが出てきており譲っている。
優秀な割に代表引退が早かったので現役生活が長くなったと思っている。
確か代表引退しているにも関わらず、イタリア代表に就任した際にリッピ監督が、
「活躍すれば、イタリア人なら誰でも代表に入れる」と話したあとに冗談でコスタクルタが
「私も活躍すれば、また代表に入れますか?」と言って「もちろん入れる」とリッピは答えたと言う。
そしてコスタクルタはすごく喜んだという記事を見た。
明らかにプロパガンダだがそれだけコスタクルタの信頼がイタリア国内で厚いのを感じた。