ブラジル代表のDF。3バックの中央がメイン。4バックは左CBが多かったと思うけど、右CBもできる。ポジショニングが上手く、対人戦、空中戦も強い。 そのボールを跳ね返す力が凄く、普通はGKが最後の砦といわれるが、この時のローマ(スクデットを獲った1~2シーズン前)は彼が最後の砦らしい選手だった。
90年代当時のセリエAでも、助っ人ブラジル人は多いのだが、攻撃的な選手が大半で守備的な選手は少ない。 当時言われていたのがブラジル人CBは、「好不調の波が激しく安定した守備が出来ない」だった。当然だがブラジル人CBはかなり少なかったことを記憶している。 守備職人の多いイタリアで、助っ人CBは難しいと言われる中、ローマで13シーズンも在籍したCBがこのアウダイールだ。
アウダイールは、フラメンゴでキャリアをスタートしベンフィカを経てローマに移籍、13シーズン在籍し、 30台半ばの2000-01シーズンはサムエルにスタメンを奪われる形となったが出場すれば安定感のあるブレーでスクデット獲得に貢献した。 また、この間にキャプテンを2シーズン任された。 ローマ退団後は1シーズンだけ、ジェノアに在籍し一度引退しが、2007年にサンマリノのSSムラタで現役復帰して2シーズンプレイした。
ブラジル代表ではカフーが4度WCに出場したため影が薄いが、アウダイールは3度WCに出場しており、2002年は優勝に貢献している。
余談だが、資料となる当時の雑誌が無くしてしまい分からなくなってしまったが、 ローマ時代のアウイダールの背番号6番は永久欠番になったはずだが再度使用されている。 少し残念な感じもするが、それでも「あなたのハートにカテナチオ」を体現した選手のひとりである。