イタリア代表のMF。CHで攻守のバランスが良く理想的なセントラルミッドフィルダー。徹底的なマークが予想される場合は、監督が予めサイドに配置する場合もある。
これに加えてミドルシュートが得意でスペースが有れば鋭いミドルシュートを放った。そして、なによりもアルベルティーニの真骨頂は何と言ってもゲームコントロール。
アルベルティーニがプレーしたミランやイタリア代表は、基本的に堅守がチームベース。得点すれば勝つぐらいのチームだったので90分間全体を掛けて1点をもぎ取る考えでプレーしている。
とはいえ大体は開始20~30分前後と後半立ち上がり10分ぐらいに決定機を作ることが多い。余裕が有れば2点目、3点目を狙いに行くパスを出す。チーム全体の状態を見て判断している。
また、チーム全体が疲れている状態と判断するとローペースになるようにゆっくりしたパスを出して、味方の選手もそれに呼応した。
チーム状況を見て、この選手にパス出そうとか、わざと遅いラストパスを2~3本だして相手が守れると感じた辺りで、速いパスに変えたり、違う攻撃パターンにしたりと自由自在にチームを操れる選手。
ミランの下部組織出身で、そのままトップチームに上がる。1シーズンだけパドヴァにレンタルされるもその後、11シーズンはミランでプレーし、数々のタイトルを獲得した。 2002-03シーズンからは出場機会を得るためA・マドリードに移籍。出場機会が減った理由がアンチェロッティがミランの監督に就任し冷遇したからとされる。 冷遇した実際の理由は分からないが、選手時代のアンチェロッティからスタメンを奪ったのがアルベルティーニだったので恨んでいるというのが定説。 コンディションが悪いわけでもないし、レドンドは好きだがミランに連れてくる必要は無かったと思う。各クラブを点々とし、最後はバルセロナで引退した。
イタリア代表では、79試合2得点。中心選手として活躍。EURO2000では大会選定のベストチームにも選ばれた。
90年代のイタリアの試合巧者のイメージはアルベルティーニが作ったと断言して良い選手。
こういった"したたかなプレー"はピルロやデロッシあたりに引き継がれたと思う。
ただ残念なことに、今は試合巧者な選手がほどんどおらずドイツ相手に出玉にとる事も無い。
したたかな選手が居なくなった故に、WC2022の予選でプレーオフに回り、イタリア王者は北マケドニア相手にまさかの敗戦となるのだった。