ユヴェントスを中心に見たカルチョの世界

アレッサンドロ・ネスタAlessandro Nesta

世界最高峰のCB

イタリア代表のDF。基本ずっとCBだがトップデビュー時は右SBでもプレーした。特徴は何と言っても早い寄せ。 誇張だと思うが5mの短距離走なら人類最速と呼ばれた。それほど状況判断が早く相手FWに寄せてブロックしたり、ボールをクリアした。 ヘディングも強く、数字(結果)に現れていないが攻撃時のセットプレーも得意。 状況判断も素晴らしくマルディーニとのコンピプレーで数的不利な状況でもしばしばシュートまでもっていかせないほどだった。

ラツィオユースからそのままトップデビューし、スクデット、コッパイタリア制覇などタイトル獲得に貢献した。 しかし、ラツィオが財政難になるとラツィオの為にミランに移籍した。その際は、ラツィオサポーターが抗議行動を起こし、会長が財政難に因るものと臨時で弁明会見をした。
ミランでも高パフォーマンスを披露しスクデット、チャンピオンズリーグ等、数々のタイトルを獲得した。 2012-13シーズン前、ミランもラツィオの時と同様に財政の立て直しのため、主力とベテラン勢を放出。ネスタはMSLのモントリオールに移籍。事実上、引退のような感じだった。

イタリア代表では予選や親善試合では活躍するが、本戦前や本戦のグループリーグで怪我し高パフォーマンスを維持した大会は無かった。 1998WC、EURO2000、2002WC EURO2004、2006WCすべて万全では無かった。高パフォーマンスを出させないように裏工作があったのでは無いかと思う程、運が無かった。 だだ、それでも2006年は3試合出場し優勝に貢献している。世界的にもレジェンドCBと言っても過言では無いほど素晴らしい選手。