イタリア代表のGK。体格が良く総合力のあるGKで、シュートストップはもちろん、ハイボールの処理とPKストップ能力が高い選手。
ミラン下部組織出身で、トップチームに昇格するも出番は無くレンタル先で徐々に力を付け、フィオレンティーナに移籍。 フィオレンティーナでセリエA昇格に貢献し、この辺りからセリエAを代表するGKの一人となる。 フィオレンティーナが財政難になり引く、手数多のトルドはインテルに引き抜かれる。 ここでも安定したパフォーマンスを見せていたが、年齢には抗えず2005-06シーズンからジュリオ・セザールに正GKを明け渡し控えに回った。
控えとはいえ、インテルのリーグ5連覇とセリエA、コッパイタリア、CLの3冠制覇にも貢献し引退した。
イタリア代表では、生まれるタイミングが悪く能力の割に出場数が28試合と少ない。年上にパリューカ、マルケジャーニ、ペルッツィがいて、年下にブッフォンがいるため出場数が限られてしまった。 しかし、大会直前にブッフォンが怪我をして正GKに就いたEURO2000での活躍は記憶に残る。特に準決勝のオランダ戦は近年のイタリアの試合でベストバウトといわれるほど。 この試合でトルドは試合中に2本のPKをストップし、延長戦後のPK戦でも2本、この試合だけでPKを4本止めている。
親善試合のイタリア代表と日本代表が戦った時、トルドが出場したことがあって、
解説者が「あのボールをキャッチするのは不可能。パンチングするしかない」と言わせるぐらい凄かった三浦淳宏の無回転のフリーキックを、前に倒れこみながらキャッチした。
この時、日本と世界の差を見せつけられた瞬間だった。