4-4-2の守備を崩す方法としてDFを減らしてFWを一枚追加した攻撃的な場合や、 格上と対戦する際に攻撃時はディフェンスラインと縦関係で守備時はディフェンスラインに吸収され実質5-2-3でロングカウンターを狙うチームなど 様々な方法で用いられる。前者はアヤックスやバルセロナなど、後者は対日本の時の中東が多い。 いろいろな経緯で使われることが多いが、4-4-2のようにやり方が出尽くした訳ではなく完成形がまだ無い。 そのため浪漫があるフォーメーションといわれる。
昨シーズンの3-4-1-2からトップ下の中田を右WGに変更した3-4-3。 プランデッリはファンタジスタが嫌いなどとマスコミが騒いだため、日本でこの3-4-3は比較的有名ではないだろうか。 攻撃として多いのがラムーシ起点の中田がチャンスメイクでムトゥ、アドリアーノがゴールするパターン。セリエA屈指の攻撃力を誇った。 中田とWGにしてCFと最終ラインの間がよりコンパクトになり守備が改善された。守備がコンパクトになった分選手全体の運動量が増えて、特に中盤の選手は交代やターンオーバーが多かった。 シーズン後半は、その辺りを改善していった結果、4-4-2に落ち着いた。
90年代後半から行っていた、北欧、東欧のマイナー地区や南米などのスカウトに力を入れてきた結果が出たシーズン。 プロビンチャ(地方都市)のクラブながらリーグ戦4位に入り、3位のインテルがコッパイタリアを優勝したため繰り上げでCL出場権を得た。
特徴的なのはWGとWBで相手SBに1対2で挑む点。 通常はSBとCBでマークの受け渡しをすれば守れるが、 連係が整っていないシーズン序盤、監督交代直後でシステムか変わった場合、怪我やターンオーバーで普段と違う場合などは、何度も同じことをされると綻びができてしまう。 そこからゴールを狙っていく方法。 守備の3バックは連係で守るのでは無く基本マンツーマン。CHの2人はアンカー気味に守備をして、ボールを奪ったらサイドに振ってサイド攻撃が始まる。CHのピサーロはサイドに振るだけでなく、良い縦パスが入った。