90年代から2000年代初めごろまで、イタリア、スペインの残留争いをしているチームに多くみられたフォーメーションのひとつ。 この布陣でディフェンスリーダー、ポストプレイヤー、ストライカー、ロングボールやクロス上手いサイドアタッカ―、あとできればアイディアのあるテクニシャンを それぞれ一人づづ揃えることが出来れば残留できるとされる最低ライン。 単純にしっかり守ってサイドアタッカーにロングボールを蹴らせ、ポストプレイヤーが落としたボールをストライカーが決める単純な堅守速攻プレー型。 当時の上位のチームはゾーンプレスなどチーム全体を非常にコンパクトに保っていた為、比較的効果があった。
守備に関してポジション的にはOHだが実質CHで、DHは昔ながらのリベロといった感じで、守りに人数を割いたやり方。WBの片方は守備的な選手入れ、もう片方は攻撃的なクローサーを入れるのが基本。 リードしたり引分け狙いの場合は両方守備的だったり、どうしても点が欲しい場合は両方攻撃的にしたりバランスを取った。また。WBはディフェンスラインに吸収されることも多く、4バックや5バックに見えることも多い。
(コンテの3-5-2も一応この形だが戦術的に例外。WBの位置が高すぎる)
財政難によりルイコスタ、トルドら主力の放出。代わりにマニンガーとエキ・ゴンザレスを獲得。 毎年なんとか戦力を確保してきたが、今シーズンはエキ・ゴンザレスがセリエに馴染めず不調。そこにキエーザが怪我をして長期離脱と一気に得点源を失った。 冬にアドリアーノを獲得したが持ちこたえられず、リーグ戦17位で降格が確定。さらに降格したことにより債務が果たせず破産した。来シーズンはセリエC2からスタートすることとなった。その際、クラブ名の「フィオレンティーナ」を借金の型に取られた。
一見残留できそうな選手層だが、トップ下を含めた強力ツートップが影をひそめ、マルコ・ロッシ、モルフェオらに守備力のなさが露呈した形となった。 当初の予定では違う使い方をしたかったので仕方がない部分でもある。
バレージの後継者と言われたフレージを獲得し守備を整え、ブリーギにゲームメイクを任せ、ネルヴォがチャンスメイク、クルスがポストプレイヤーとして活躍。エースのシニョーリとロカッテッリが故障したシーズンだがリーグ7位と好成績を残した。
ちなみ、同シーズンのトリノもボローニャと同じようなタイプの選手を集め同じような方法で残留に成功している。