明らかにアッレグリ監督の意向に沿うメンバーでは無いのに自信満々で挑んだ結果、 なんとかノルマのCL出場権を確保したが、試合内容は散々な結果に終わった。
前半は特に攻守の切り替えが遅く、ネガトラでは誰が行くのか?プレスかリトリートか?
ルールが定まっておらず毎試合決め事が変わっていたように感じる。
ポジトラも、単調でロングボールか個人技が中心。
でも、ターゲットは基本モラタしかいないので守る側は簡単。ラビオはおまけみたいなもの。
その為、ロングボールを蹴ることをためらうので遅くなる。
これは恐らく第2節エンポリ戦での敗戦が大きいと思う。
後半は、CFのブラホビッチが加入してから攻撃が大きく変わった。
2016-17シーズンのアッレグリ監督がやっていた時の前線が構築できたのが大きい。
当時のイグアインはメインタスクが1番のゴールターゲット。サブタスクは中盤に降りてきてポストプレイ(楔)。
マンジュキッチはポストプレイのメインターゲットで、サブタスクはゴール前に詰め得点を狙う。
ブラホビッチは両者のメインタスクを担当し、モラタが両方のサブタスクを担当することによって補完された形となった。
ただし、ブラホビッチ加入当初、本人はメインのゴールターゲットだと思っていなかったように思う。
でも、対戦チームはメインだと思っていたので、そのミスマッチが良い結果をもたらしたように感じる。
また、攻撃面でも迷いが無くなり分、守備も良くなっている。
CLは、前回覇者のチェルシーに勝利したことに驚いたが、トーナメント初戦でビジャ・レアルに敗退。 ビジャ・レアルには勝ってベスト8に進んでほしかったが結果としては妥当だど思う。
29節のサンプドリア戦あたりから4-4-2を崩した変則5-3-2が見れる。 ボールを奪ったら右サイドのクアドラードがWBような位置どりをしてボールを落ち着かせる形。 使う時間帯は全然違うがリッピ監督時代には、ディリービオやカモラネーシが担当していた感動の守り方。
攻撃面はリッピの場合、ゲームメイカーやリーダーシップを取る選手の判断でカウンターかビルドアップして
左右中央の3パターンの攻撃をする訳だが、その辺は回帰しておらず、不安と退屈しか感じなかった。
そもそも、その攻撃を構築しても現代で通用するのかは不明だが・・・