今シーズンは、昨シーズンに引き続き選手の給与面での不正操作による審議が行われる。勝ち点はく奪がある場合どのくらいかもよく分からない。 開幕戦から4試合を見る限り、普段なら4-3-3や4-2-3-1あたりで最善の戦い方を探るはずが、3-5-2を使用しているあたり優勝を狙っている感じはしない。 初めから上位チームには無理に勝とうとはせず、下位チームに対しては勝ち点を取りこぼさないような保守的な戦い方。 アッレグリ監督がするこの保守的なやり方は、どこかで息切れする戦い方でもある。息切れを最小限に留めつつ、勝ち点はく奪もなければ優勝争いができるだろう。
戦力的には、ダウンしているがヨーロッパカップ戦が無いので特に問題無し。気になるのがトップデビューを果たしたケナン・ユルディズ。特別な何かをしたわけでもないがドリブルが印象に残る選手。期待したい。
昨シーズンは、優勝争いを演じられそうなクラブがそれぞれに不安要素を抱えていたため混戦を予想したが、今シーズンは、"未知数"という言葉が似合う。
優勝候補と思われるミラノ勢は選手の入れ替えが激しく、また、昨シーズンの覇者ナポリは監督交代と、3クラブ共にどう転ぶか分からない。
優勝予想をするのは難しいが戦力的に考えれば恐らくミラン。昨シーズンはGKの長期離脱で失速したが、2年連続長期離脱は考えにくい。 新刷された中盤の選手たちの活躍次第ではあるが本命といえる。対抗がナポリ、ナポリは監督が変わっても連覇というプレッシャーに悩まされると思う。もしかすると早々に優勝争いから離脱するかもしれない。
インテルは伝統的に、波が激しいチームで、前回の優勝から徐々にその伝統が蘇っている気がする。
優勝争いしているライバルクラブに競り勝って独走するかと思えば、降格圏のクラブにあっさり負けたりする謎の伝統。
専門家やインテリスタから見れば原因ははっきりしているようだが、インテルの試合を全部見ているわけでは無いのでので本当に不思議でしかない。
ただの勘だが、昨シーズンCL準優勝と自信を持ち、さらに刷新して層を厚くした感じのインテル。さらにミラノダービーの完勝は、崩れるフラグにしか見えない。
単なる印象の話だが、昨年のナポリの優勝の仕方は、優勝経験の無い他のクラブを勇気づけたような気がする。 というのも、昨シーズンの展開として混戦が故に、対策が難しいナポリがスルーされた感が強い。 カンピオナート38試合の1試合で優勝を決める試合ではないという考え。 その結果、ナポリと対戦する監督は予想以上の展開にされたのが原因で勝ち点を持っていかれて独走されたのだと思う。 もし独走するとすればインテルで、場合によっては「ストップ・ザ・インテル」と呼ばれる可能性もある。ただその前に自滅してギリギリ優勝を逃しそう。
余談だが、一昨年のシーズン影のMVPと言われたのが左SBのテオ・エルナンデス。同様に去年の影のMVPと言われたのは左SBのマリオ・ルイ。
毎年違う左SBの選手。今シーズンは左SB選手に注目するのも面白いかもしれない。
真っ先に思いつくのがスピナッツォーラやルカ・ペッレーグリーニらローマ勢。CLに参戦したシーズンのラツィオは、いつも順位を大きく落としているので現状の順位を見ると平常運転な感じがするし、
ローマは優勝候補や対抗馬が居ないと張り切って順位を上げるが、今回はミラノ勢+ナポリと優勝候補が多く、なりを潜めていてこちらも平常運転で期待は薄い。
最後にラツィオに加わった鎌田選手に期待したい。