まずインテルがリーグ戦、カップ戦、CLと3冠狙いで、選手の質と層で頭2つくらい抜け出していたが、無冠に終わったシーズン。
カンピオナートは、チーム状況によりCLとの天秤に掛かりCL優勝により重きを置いたためナポリに譲る形となり、
コッパイタリアは準決勝のミラノダービーでミランが意地を見せた。
一番重きを置いたCLは、試合前の評判通り相性の悪さから惨敗してしまった。
無冠とはいえ、インテルが主役のシーズン。
そんな中、ユヴェントスはナポリやミランのように主役に花を添えられなかった。歯牙にもかからないほどだ。 このシーズンのユヴェントスは、新鋭監督としてモッタを招集し大型補強を敢行した。しかし、モッタ戦術の肝心要であるカラフィオーリは獲得できなかった。 序盤はブレーメルが獲得できなかったカラフィオーリの役割を勤め、新生ユヴェントスになりつつあった。 しかし、戦術の要であるブレーメルが怪我で長期離脱して、代わりに同ポジションに入ったカバルも怪我で長期離脱。
守備崩壊と言われつつも、モッタ監督なのか選手達なのかは分からないがギリギリで敗戦を逃れて頑張った。 終盤はCL出場権を争っていたアタランタに大敗すると、その後はズルズルと後退していきCL出場権が怪しくなったところで、監督解任。 トゥドールが監督に就任し、勝ち星を重ねてCL出場権を獲得し事なきを得た。
モッタの戦術の肝は、4枚のDFの中央に寄せその内のCBの一枚が、守備時に飛び出してボールを奪いそののままアンカーマンとして攻撃の起点なる。わずかだが確実にワンテンポ、 早い展開が期待出来てそこに繋ぐサッカーをすれば優位に試合を進められる算段だ。 そして、繋ぎやすくするために、(的を絞らせないように)選手のポジションも試合毎に変え、疑似ムービングサッカースタイル。 また、この繋ぐサッカーのスタイルに合わない選手は排除しようとしていたようにも感じた。
この繋ぐサッカーをするためには、ある程度ポジションを固定する必要があるがモッタは気にしなかった。連携の積み重ねが他のチームと比べて薄くシーズン終盤にも関わらず序盤のチームのようなままで個人技で挑む状況になっていた。 もしこれが、シモーネ・インザーギが率いていたインテルだったら(個人間の連携とチーム連携が成熟していて)、 選手としての立ち位置(例えばこの選手はキャプテンの役割、この選手は途中出場がメインだがベテランとして安定感を見せる役割など)が定まった状態なら 結果が出せたのではないかと思う。ボローニャではミハイロビッチの団結力を引き継ぎ、モッタの戦術がフィットしたから結果が出たのだろう。
積み重ねが無いのに、最初からあるような振る舞いをしたから結果的に失敗した。ただし、モッタ監督のこの振る舞いについてはジュントーリが絡んでいる気がする。 シーズンを通して一定のクオリティを望んでいたからモッタもジュントーリの意向に沿って、選手起用していたようにも見えた。この辺りは、今となっては分からないが、このような結果になったのは両方が原因であるのは確かだ。 継続路線ならともかく立て直しのシーズンにこれをやってはいけないことが分かったシーズンになった。
チーム固定しないため、CLトーナメントのプレーオフでPSVに敗れ進出できなかた。なぜ、K.テュラムとロカテッリで固定しないのかメディアから批判が集中した。自分もそう思っていて固定してればトーナメントに進出できたように思える。
今シーズン根本的な問題となったのが2つあって、一つはユヴェントスらしくないということ。
シーズン序盤は戦術的なものも含んでいたが、モッタ×ユヴェントスは非常に淡泊で粘りが無い。ユルディスだけが気を吐いていた感じがする。
ユヴェントスの選手がマッチアップした相手選手と比べて劣勢の場合、最後の最後は運動量とコンタクトプレーで負けないサッカーで何とかしようとするが、モッタのサッカーは運動量とコンタクトプレーの強い選手を並べているだけの感じがした。
終盤にトゥドール監督に変わってから、淡泊な部分少し改善されたと思う。モッタよりもジュントーリの方が原因か?
もう一つは、キャプテンシーが無いとロカテッリに避難が浴びせられたこと。これに関してはロカテッリに非は無くて、キャプテンを巻ける人材は不足していただけということ。
リッピ時代はキャプテンマークを巻いていなくても、中盤でコンテやトゥドールが鼓舞したり、守備に綻びができればフェラーラが鼓舞してキャプテンのように振る舞うし、それに呼応する。
呼応して団結し、攻め時なのか守って踏ん張るのか試合の流れを共有していたように感じる。今はそれが無い。けれどこれだけ攻守の切り替えや展開が早い現代サッカーでは、どのクラブも昔のようには出来ない話だと思っている。
4-2-3-1は固定で、選手を入れ替えることによって大きく戦術変更させるタイプの監督。 ブレーメル離脱前は期待もあり良いようにみえていたが、選手の入れ替えが多く連携の積み上げが無い。 選手個々の能力頼みのサッカーになった。その割に繋ぐサッカーを志向しているので矛盾が生じているた。 (シーズン終了後、改めて振り返っているから分かるが当時は、ブレーメルとカバル離脱後は戦々恐々で、一応引き分けが多く無敗であったため負けるとずっと引きずるような思いで見ていたため、単純な矛盾に気が付かなかった。)
CFに関しては、結局ミリクが復帰できず本職のCFがブラホヴィッチ1人だけと、2021-22シーズンのモラタと同じ状況。、ブラホヴィッチは本当に前半戦よく頑張ったと思う。 後半はコロ・ムアニの獲得でようやくチームは安定した。逆にヴラホヴィッチは、前半戦の疲労感と(多分)不満で評価を大きく落とすこととなった。 正直、同じ轍を踏まないで欲しいレベルの話。また、ユヴェントスは世界的に言えばビッグクラブ。CFが不足して急遽、別のポジションの選手を起用とか恥ずかしい。
戦術と選手層の兼ね合いでブラホヴィッチは結果が出なかった。高い年俸の割にブラホヴィッチはコストパフォーマンスが悪い選手扱いとされた。トゥドール監督に変わってもフィットしていたとは思えなかった。
